谷口吉生による「ホテルオークラ東京 新本館ロビー」の意匠

Neoplus Sixten Inc.
24. d’octubre 2015
Photo by Neoplus Sixten Inc.

新本館ロビーイメージパース

継承される代表的な本館ロビーの意匠、装飾について

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【切子玉型】(オークラ・ランターン)

古墳時代の飾り玉に見られる切子玉型をデザインしたもので、五角形の板を10枚つなぎ合わせて切子型とし、五連つなげて一つとしています。ランターンは別館ロビーでも同じように見ることが出来ます。

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【梅】(テーブルと椅子)

輪島の漆仕上げのテーブルを梅の花の芯、その周りの五つの椅子を花弁に見立てて、満開の梅の花に見えるよう趣向を凝らしました。椅子は花弁をかたどったデザインとしています。

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【四弁花紋】(つづれ織りの壁画)

色絵磁器の第一人者で人間国宝の富本憲吉氏がデザインした四弁花紋様を、京都・西陣の龍村美術織物に依頼して純絹のつづれ織りにしたものです。蘭を見事なふくれ織りで、屏風風に仕立てています。蘭は大倉喜七郎が好んだ花でした。

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【麻の葉紋】(木組み格子)

二等辺三角形の組み合わせによって作られた四方連続紋様で、単純でありながら極めて巧みな構成紋様です。釘を一本も使わずに組まれた芸術品。館内の随所に麻の葉のデザインが施されています。

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【世界時計】

ホテルオークラ東京を設計した谷口吉郎氏が晩年、当時の社長 野田岩次郎所有の古いオランダ製の海図をもとに考案し、丹青社ならびにセイコー(株)服部時計店の協力のもと、当時としては、最新機能と種々の趣向を凝らして製作されました。

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