miike

長野県東御市, 2021

日常の「普通の風景」の中に滑り込ませる 浅間山麓の田園に建てられた農業用のプレハブ倉庫を、東京で美容師として15年以上の経験のあるクライアント夫婦がUターンで新しく開店する(写真スタジオを併設した)美容院へと再利用する計画である。 敷地は小さな鳥居から持ち主の居なくなった古...

はつせ三田

東京都港区, 2019

大きな家 一般的に、オーナー住戸付き賃貸住宅は最上階にオーナーが住み下階を賃貸住戸とすることが多い。ここでは再開発で引越しを余儀なくされたオーナー一家のために、設えられた「オーナー住戸」に皆で住むのではなく、将来の家族構成や社会の変化に耐えられる新たな住まいを提案することと...

バイパスの湾処

愛知県日進市, 2019

湾処(ワンド) 敷地は日進米野木駅前特定土地区画整理事業として整備が終わったばかりの、建物や人が徐々に集まる新しい住宅地の一角で、30メートルに拡幅された交通量の多いバイパスに面している。 広々と造成された周辺環境に対してどのような構えの建物とするか。 魚などの水生生物の...

ひな壇基礎の家

愛知県日進市, 2017

斜面に寄り添うひな壇基礎 敷地は市内を見渡せる小山の中腹。斜面に合わせた、ひな壇状の断面形状を持つ「ひな壇基礎の家」である。 このひな壇基礎は斜面に沿う形で東から西へ80cmずつ下がる3段で構成した。そして、水廻りを含めた住宅の諸機能を配置した2階を東西へ各々1.8m張...

素木地の治療院

愛知県豊田市, 2016

素木によって素地の間をつくる 豊田市内の大きな国道沿い、所謂ロードサイドの風景が広がる場所に建つ小さな治療院である。 ここでは1階床はベタ基礎による土間あらわし、2階床は構造面材としての杉無垢板パネルをそのまま使用。1階2階の天井はそのまま梁あらわしとして仕上げを省き、...

はなれのはなれ

東京都港区, 2015

都市の小地形に棲む このプロジェクトの「敷地」は東京都心部に建つ築35年のRC造医院併用住宅の一角にある車庫と、近接するワンルームマンションの一室である。 車庫を、仕事場を兼ねた居間のある土間へと改変し、ワンルームマンションを寝室として賃借、それらをつなぐ道路を大きな外廊...

風景を通す家

愛知県豊田市, 2014

農業振興地域に指定された棚田が南と西に大きく広がる敷地に建つ、家族3人のための住宅である。 南から北へ段々と下がる棚田のつくる断面的環境と、西へ望む鎮守の森へと続がる平面的環境を持つこの敷地に対して、1階では南北への抜けを、2階では東西への抜けを作ることとした。壁、床、天...