渋谷スクランブルスクエア

Nikken Sekkei + Kengo Kuma+Associates + SANAA
27. 10月 2019
Neoplus Sixten Inc.
渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)フロア構成図

17 階~45 階にオフィス、15階に産業交流施設「SHIBUYA QWS」、 地下2階~14階に商業施設、45階~屋上に展望施設「SHIBUYA SKY」という構成。超高層の頂部に展望スペースを生み出すことで、頂部から街に活気と文化を発信する。

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コーナーで街とつながる外装デザイン。谷形状の渋谷の街では、道路は放射状になり、建物は常にコーナーがフォーカルポイントとなる。このため高層部の外装はコーナーに向け形や透明度を変形させ、上層へと流れるように形を変化させている。

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アーバンコアにより公共交通を上手く結節させスムーズな人の流れをつくる。

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46 階 SHIBUYA SKY

日本最大級の屋上展望空間 約2,500㎡を有する展望施設 

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渋谷にいながら渋谷の喧噪から離れられる場所をつくることで、より幅広い年齢層の集客を狙う。

SHIBUYA SKY CROSSING LIGHT

ライゾマティクスによる光の演出や立体音響により他の展望施設では味わえない体験ができる。

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ほかにも入口から出口までを印象的な光りが誘導する仕掛けなど、様々な演出やアクティビティが用意されている。

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46階 パラダイス ラウンジ(Paradise Lounge)」

トランジットジェネラルオフィスがプロデュース・運営を手掛けるミュージック・バー。インテリアは渋谷の街やスクランブル交差点をモチーフにTom Dixon率いるデザインイノベーションチーム「デザイン リサーチスタジオ」が担当した。

店内には幅15メートルのDJブース一体型のカウンターが設置され、眺望と楽しみながら音楽とお酒・料理が楽しめる。

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ユニホームは「ビームス」、店内BGMのセレクトとディスプレイはFPMの田中知之が担当し、フードは料理人の長谷川在佑が監修している。

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15 階 産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」

渋谷ならではの多様なバックグラウンドや活動領域の人たちが混じり合うことで、分野を超えた新しい発想による知の融和、価値の創造、クリエイティブ人材の育成を目指す。

空間設計は大野友資/DOMINO ARCHITECTSが手掛けた。コンセプトは未完成・違和感。これから「育てていく」「試していく」という本施設の意義に合わせたかたちだ。

フロア全体を使い、200名規模のイベントが開催できる「SCRAMBLE HALL」、さまざまな活動が⾏われ、⼈々が⾏き交う空間「CROSS PARK」、交流や対話を促進する上質空間「SALON」、新しい価値創造に取り組む場「PROJECT BASE」などの要素で構成されている。

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PROJECT BASE(プロジェクトベース)

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CROSS PARK(クロスパーク)

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SCRAMBLE HALL(スクランブルホール)

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SALON(サロン)

先輩起業家、投資家、大学教授など、メンターが自身の活動の合間に休憩や食事など普段使いするための場所。SHIBUYA QWSに集う人達との偶発的な出会いを誘発するため同フロアに共存させているそうだ。

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「QWSウオーカー」と呼ばれる可動式レセプション。イベントや会員のニーズに合わせ、自由に変形させて使用することができる。

SHIBUYA QWSの主な連携パートナーは、東京⼤学、東京⼯業⼤学、慶應義塾⼤学、早稲⽥⼤学、ロフトワーク、ミミクリデザイン、ドリフターズインターナショナルなど。領域を横断しさまざまなプレイヤーと連携していく。

渋谷スクランブルスクエア オフィスフロア
17 階~45 階オフィスフロア

渋⾕駅周辺地区では最⼤級となるオフィス面積(貸床⾯積約73,000㎡)。サイバーエージェント、WeWork Japan、ミクシィなどが入居予定。

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地下2階~14階はショップ&レストラン。213 店舗が揃う(営業⾯積約72,000㎡)。

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14階 GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA(渋谷店)

グッドデザイン賞受賞商品のみを取扱う国内最初で唯一のデザインショップとして、2017年丸の内にオープンした店舗に次ぐ2号店となる。

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家にいる雰囲気を感じられる「フロントガーデンのある家」をコンセプトにジャスパーモリソンが店舗デザインを手掛けた。

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11階 TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア

TSUTAYAブックストア初の試みで展開される有料ラウンジ。
 

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「旅」をテーマに2万冊の書籍を揃えており、BOOK&CAFEスタイルの店内で寛ぐことができる。
 

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10階 東急ハンズ

1978年に開業した渋谷店に続く渋谷2店舗目。駅直結の利便性の良さを活かし、さまざまな企業とコラボした“モノ”と“旬”を感じることができる店舗を目指す。
 

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「感じるハンズ」をテーマにしたスクランブルスクエア店では、「FEEL」と題した160㎡区画をポップアップ・展示ペースとして設置。第一弾の1画には隈研吾建築都市設計事務所の建築模型や椅子などが展示されている。
 

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渋谷スクランブルスクエアの模型 (1:100)

隈研吾建築都市設計事務所が担当したした低層部のデザインがよくわかる。カーテンウォールのアルミのマリオン(縦枠材)のデプス(奥行き)を操作して、高層オフィスビルにはない有機的表情を与えようと試みている。アルミの押出し材でデプス250mm・400mm・550mmの3種類のフィンを作り、まずビルの低層部分の壁面全体でうねるような曲面を作って、カーテンウォール自身がただのガラス面ではなく、3次元的なデプスと流れを感じられるように3種類の寸法の部材を配置していった。

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7階のイベントスペースを見下ろす
 

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6階 Beautyフロア

ガラス越しに外装が迫り建築好きにはたまならい景色。

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2階ポップアップスペース「Space2(スペース ツー)」

11月1日から27 日まで、ベイクルーズが展開するBONUM×Plage 限定 POPUPストアを開催。

東口アーバン・コア周辺の将来イメージ図 (出典元:渋谷駅街区共同ビル事業者)

プロジェクトを担当する日建設計の勝矢武之氏は
今回、日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAAの3社で集まり議論をしてデザインを決めるという手法をとりました。"街とつながっていく超高層をつくる"という同じ目的意識を持ちながらも、渋谷のプロジェクトらしく、それぞれ個性を出し合いぶつけ合うようなデザインになっていると思います」と話す。

第Ⅰ期(東棟)の開業に続き、2027年に第Ⅱ期(中央棟・⻄棟)の開業を予定している。第Ⅱ期では、SANAAデザインの部分も加わり、更なる渋谷の立体化と文化発信拠点としての街・渋谷を目指していく。

【渋谷スクランブルスクエア/SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE】
事業主体: 東急㈱、東日本旅客鉄道㈱、東京地下鉄㈱ 
所 在 : 東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 
用 途 : 事務所、店舗、展望施設、駐車場など 
延床面積: 第Ⅰ期(東棟)約181,000 ㎡、第Ⅱ期(中央棟・西棟)約96,000 ㎡ 
階数 : 第Ⅰ期(東棟)地上 47 階 地下 7 階、 第Ⅱ期(中央棟)地上 10 階 地下 2 階、(西棟)地上 13 階 地下 5 階 
高さ : 第Ⅰ期(東棟)約 230m、第Ⅱ期(中央棟)約 61m、(西棟)約 76m 
設計者 : 渋谷駅周辺整備計画共同企業体 
※㈱日建設計、㈱東急設計コンサルタント、㈱JR 東日本建築設計、 メトロ開発㈱ 
デザインアーキテクト : ㈱日建設計、㈱隈研吾建築都市設計事務所、㈲SANAA事務所 
運営会社: 渋谷スクランブルスクエア㈱ 
※東急㈱、東日本旅客鉄道㈱、東京地下鉄㈱の 3 社共同出資 
開業 : 第Ⅰ期(東棟)2019 年 11 月 1 日 
第Ⅱ期(中央棟・西棟)2027 年度 
URL : https://www.shibuya-scramble-square.com
 
Posted by Neoplus Sixten Inc.

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