永山祐子による「西武渋谷店」のリニューアル
Neoplus Sixten Inc.
7. 9月 2015
Photo by Neoplus Sixten Inc.
永山祐子 (Yuko Nagayama & Associates) がインテリアデザインを手掛けた、西武渋谷店5階のファッションフロアに行ってきました。8年ぶりにリニューアルしたファッションフロアは、A館5階婦人服フロアと、B館5階紳士服フロアを永山祐子が、A館3階婦人服フロアを佐藤オオキ/nendoが担当した。
〈A館5階婦人服フロア/モードプラス〉
テーマは「宮殿」。40〜50代をターゲットにしたエレガントな雰囲気だ。
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レースカーテンのように見えるのはきらびやかなリングメッシュ。柱や梁をさりげなく視界から消している。
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カーテン越しに見える隣の「部屋」と緩く仕切られながら連続し、床の色を変えゾーニング。
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リングメッシュは大きなドレープが出るように波形のレールに固定されている。
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構成はシンメトリー。ハンガーラックや什器も、商品の陳列もシンメトリーに揃えられ、美しい秩序でレイアウトされている。
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宮殿のシャンデリアを思わせるの照明はワーロン紙でできている。
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均質なグラデーションが表現されるよう、内部の光源は微妙に調光されている。
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壁紙はELITIS。フランスから取り寄せた。
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次にA館から渡り廊下でB館へ。渡り廊下のリニューアルも永山さんが担当した。
売り場と同じ色味を使ったパーケットフローリングが、ミラーのグラデーションフィルムが貼られたガラスルーフに反射し万華鏡のようだ。
ちなみにこのパーケットフローリングのパターンはエカテリーナ宮殿にも使われている。
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壁面のワイヤーメッシュもグラデーションに染め上げ、奥行きが出るようになっている。
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上部にはガラス作家に吹いてもらったオリジナルのペンダントライトが並ぶ。
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〈B館5階紳士服フロア〉
廊下を渡り終えると髙石優真のアート作品(商品)が出迎える。
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紳士服フロアのテーマは「博物館」。
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什器やショーケースには商品が展示物のように陳列されている。
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標本ケースのような什器。
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外縁にはアーチ型の陳列棚。
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壁面の肖像画に見えるのは、動物や鳥の「肖像画」が描かれている。
博物館の雰囲気を醸し出す商品として、インテリア雑貨や、オブジェなども多く並べられている。
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期間限定、ピニンファリーナのポップアップショップが展開。
左の自転車は240万円也。
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永山さんがセレクトしたガラス工芸作家 松村潔の精密な作品。こちらも期間限定のポップアップショップ。
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男性より女性の方が買い物時間は長いのが常だが、ここでは逆に男性の方が時間が掛かりそうだ。
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ブリーフがビーカーに入れられている。
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永山祐子さん。「レディースはルーブル美術館のように、宮殿の部屋ごとに展示スペースを歩いて回るような中で、カジュアルでドレッシー、大人の女性にいつもと違う時間を体験していただけたらと思います。」
「メンズは男心を刺激するようなものを沢山並べてありますので、ゆっくりと博物館を回るように楽しんでください。どちらも時代が変わっても強く、ポップさではない長く愛着を持ってもらえるようにデザインしました。」
A館3階、nendoが手掛けたフロアも公開しますのでお楽しみに。