横浜ランドマークタワー69階展望フロア “スカイガーデン”
Araki+Sasaki architects
8. 10月 2020
All photos: Takuya Furusue
リビタ(企画ディレクション) × アラキ+ササキアーキテクツ(意匠設計)による「横浜ランドマークタワー69階展望フロア “スカイガーデン” 」。横浜の象徴ともいえる横浜ランドマークタワーが開業26年を経て展望フロアをリニューアル。横浜を訪れたらまず初めに足を運びたくなる観光の出発点となるよう目指した。[Yokohama Landmark Tower Sky Garden]
エレベーターで69階、地上273mに降り立つとまずは北東展望室へ。設えを抑えたシンプルな空間で眺望を阻害しないようにし、横浜港越しに遠く羽田空港や東京方面の景色、眼下にはみなとみらいの街並みを一望できる。
時計回りに順路を進み「空中散歩マップ」へ。横浜の現代の地図が投影された空間に足を踏み入れると、古地図などが姿を現す。多層的に重なる横浜の歴史と文化を、インタラクティブな体験を通して知ることができる。
横浜ベイブリッジ越しに東京湾や房総半島を望む南東展望室を抜けると、横浜の観光情報が得られるインフォメーションボード。この後、どこに行って楽しもうかと検討できる。
その先には「スカイカフェ」。タイル目地を空色にして、青空に浮かぶ雲のイメージとした。
スカイカフェを過ぎると、今回のリニューアルでメインともいえる南西展望室へ。
3段の「階段ベンチ」により、従前より多くの観覧者が展望フロアでゆっくりと過ごすことがでる。段ごとに想定した滞在時間に合わせた設えとした。上段のベンチには背もたれを設え、30分以上過ごしてもらえることを想定。
モールテックスの造作で囲んだ中段のベンチは少しプライベート感を演出し、10〜15分程度過ごす観覧者を想定。
窓辺にはローテーブルまで備えた2シーターソファの特等席。
南西側がこんなにも特別な設えであるのは、もちろん富士山と夕日を眺めることができるからだ。
そして夜には横浜の市街地が作り出す宝石を散りばめたようなうな夜景が楽しめる。
階段状のベンチにより、展望室の奥からでも夜景がよく見える仕掛けだ。
夜、展望室もその雰囲気をがらりと変える。
南西展望室を抜けると「横浜・空の図書室」へ。横浜・神奈川、空に特化した本を約2,000冊厳選したコンセプト型のライブラリーで、自由に手にとって閲覧できる。
そして静かなカフェのような北西展望室へ。
最後に「タワーショップ」。ここにしかないグッズが手に入る。
69階平面図
「横浜ランドマークタワーの特徴として、開放的な4つの展望ゾーンと閉鎖的な4つの廊下ゾーンが、交互に現れる空間構成があります。横長の大きな窓を持つ開放的な4つの展望ゾーンでは、4面それぞれの風景を楽しめるように、デザイン的な主張は抑え、周囲を気にせず自然に風景と向き合うことができるよう心掛けました。一方で、閉鎖的な4つの廊下ゾーンには、観光コンテンツやキッチンをコンパクトに集約しました。空間構成によりメリハリをつけることで、既存建築の特徴を活かした飽きのこないシークエンスを生み出し、海辺を散歩する時のように、会話をしていても流れるように体験がつながり時間を忘れるような空間に仕上げました。」と佐々木高之さん
【横浜ランドマークタワー69階展望フロア “スカイガーデン”】
・企画ディレクション:リビタ
・意匠設計:アラキ+ササキアーキテクツ
・サイングラフィックデザイン:GRAPHITICA
・ライブラリーディレクション:NUMABOOKS
・映像コンテンツの企画制作:plaplax
・事業主:三菱地所株式会社・三菱地所プロパティマネジメント株式会社
・詳細:www.yokohama-landmark.jp/skygarden
Posted by Neoplus Sixten Inc.
・企画ディレクション:リビタ
・意匠設計:アラキ+ササキアーキテクツ
・サイングラフィックデザイン:GRAPHITICA
・ライブラリーディレクション:NUMABOOKS
・映像コンテンツの企画制作:plaplax
・事業主:三菱地所株式会社・三菱地所プロパティマネジメント株式会社
・詳細:www.yokohama-landmark.jp/skygarden
Posted by Neoplus Sixten Inc.