マニエラ建築設計による芦屋の住宅「三条町の家 II」

Neoplus Sixten Inc.
22. 9月 2017
Photo by Neoplus Sixten Inc.

敷地面積643m2、建築面積153m2、延床面積195m2、鉄骨造2階建。この地域ではおなじみの急峻な住宅地。東面は谷側に向いて大きく開口している。

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列柱によって持ち上げらた2階とその佇まいはサヴォア邸を彷彿させる。
右奥に続いていく石積みとコンクリートの擁壁は既存のもの。

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接道からは来訪者を招き入れるような塀が特徴的。

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アプローチからエントランスへ。450φのスチールパイプ8本が2階を支持している。

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エントランス。1階はほぼ全てガラスで囲われ、その外側半分には水盤が広がっている。

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1階はエントランスホールであり、アートのコレクターである施主のアートギャラリーでもある。(工事中のため一部資材があります)

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水盤を結界としてギャラリー空間を別世界のように演出。ガラスはイメージとしてはないもので、1階をピロティーとて捉えているようだ。
正面のボックスは下足入れだが全体の浮遊感を壊さないように設えてある。
透明感を実現するためにシングルガラスの採用に理解を示した施主。

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水盤の外側、外構には植栽が施されるため、完成時はかなり違った雰囲気になる。シンプルな螺旋階段で2階へ。

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2階LDK。東を向いた大開口からは西宮や大阪湾を望むことができる。キッチンの背後に納戸、寝室、水回りと続く。

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リビングを挟んだ反対側には客間。床はタイル貼り、右手にはテレビなども納まる収納が、片側一面に設えてある。

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客間は6帖の和室が2室。

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二人の娘さんが孫を連れて泊まりに来られるよう考慮した。

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客間用のトイレ。

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夜は芦屋の夜景を眺めながら料理できる。

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デッキ貼りのバルコニーは1.8mの出幅で、長さは20m以上ある。

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バルコニーを突き当たりまで進むと細長い敷地の奥に庭が現れた。バルコニーから降りられるようになっており、レモンの木植わり、芝生が敷き詰められた憩いの場として、家族でのBBQやお孫さんの遊び場となる。

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バルコニーに面して浴室や寝室なども並び、全ての室がこの眺望を享受する。

「アートがお好きなお施主さんはギャラリースペースを望まれましたので、思い切って居住空間と切り離すような異なる世界観を作りました。外のような1階のギャラリー空間を横切り、螺旋階段で2階に抜けてくるようなシークエンスです。」

「敷地はかなりの高低差があるので、下から見上げたときに重くならないように浮遊感を持たせ、このロケーションを重視した開放的な住まいを計画しました。」と大江一夫さん。

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現在大江一家は二世帯の自邸を建設中。西宮の事務所から50mほど離れて芦屋側の高台だ。

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1月の完成が楽しみだ。

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