根津のすみ

mtka
31. 1月 2024
All photos by Neoplus Sixten Inc.
敷地面積約41.6㎡、建築面積は約27.4㎡の “9坪ハウス”。
今回この住宅は、準防火地域に於いて準延焼防止建築物で解いたそうだ。外側サイディング+内側12.5mmのプラスターボードで、開口部を制限することで、準耐火建築物と同等の建物で木造3階建てを実現した。
壁厚や床厚をできるだけ薄くし、容積を最大限に確保した。
上記の通りファサードに余り自由度がないので、ポーチにカーブを付け、笑顔にも見えるような個性を持たせた。
基礎が張り出しているのは外断熱のふかし。
平面は敷地なりで変形の四角形。デッドスペースとなりがちな鋭角が2ヵ所あるのでその部分を階段室として利用し、居室を5角形に取った。
玄関を入るとサニタリーで、実際は収納になるそうだ。左奥に寝室。
サニタリーの奥から見返す。3階建てとするため、各階とも天高は2100mmに抑えた。
手洗いと、階段下のトイレ。ムトカらしく整えた構成。
木部は合板にタモ材の突き板。床はモルタル風Pタイルのモルタライク。
寝室。右の角が鋭角部分で三角形に仕切って小部屋(階段室)とし、、
中から見上げると2階と繋がっていることが分かる。
2階へ。階段室は3層吹き抜け。
階段を支持する柱はかまぼこ型断面の鉄骨。回り階段であることから、踏面の狭い側300mmの位置で奥行き150mmの既定をクリアするためだが、同時にインテリアのアクセントとなっている。
また柱は150mmの薄いスラブの鉛直荷重も受けている。
2階LDK。手前にはコンパクトなソファとローテーブルが置かれる予定。
システムキッチンの幅は4m。中央に開口を設け、下町の雰囲気を受け入れる。
柱の有無を検討した結果、梁の無いすっきりした天井や、さりげなくゾーニングするアイテムとして柱を落とす選択をした。
3階へ。階段は幅が広くゆとりがあるため居場所になる。
3階。左手は将来の子供室、右手が水回りで洗面や洗濯機置き、奥がトイレと浴室となる。
子供室にも吹き抜けの階段室が覗き、1階の寝室同様引き違いの引戸が付く。
幅が広い引戸は二分割して製作し、現場でつなぎ合わせたそうだ。
塔屋から落ちてくる南側の光と、北側の反射光で異なる表情を見せる階段室。
屋上。三角形の階段室はそのまま三角形の塔屋となって突き出している。
屋上利用は前提であったため各階の階高を低くし、斜線勾配による面積縮小を避けた最大限の広さの屋上を確保した。
共同代表の加藤亜矢子さん(左)と、担当の藤井愛さん。
「住居地域、準防火地域、40平米余りの敷地面積と、東京根津らしい条件の中で設計した、家族4人のための住宅です。平面、断面、そして、寸法上、緻密に設計した木造三階建てのフルヴォリュームの中に、予期せぬ繋がりと広がりをもった豊かな住宅をつくりました。」と加藤さん。
【根津のすみ】
設計・監理:ムトカ建築事務所
構造設計:荒木美香 / Graph Studio
施工:阿部建築
用途:専用住宅
構造規模:木造 地上3階建
敷地面積:41.56 m²
建築面積:27.35 m²
延床面積:80.63 m²

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