横浜の新たなクリエイティブ拠点「YCC ヨコハマ創造都市センター」内覧会レポート

Neoplus Sixten Inc.
6. 7月 2015
Photo by Neoplus Sixten Inc.
Photo by Neoplus Sixten Inc.

昨年公募で6団体の中から選ばれた「特定非営利活動法人YCC」出席の記者会見。
館長・代表理事の長田哲征は現代美術のコンサル業、代表理事の広瀬郁はプロデュース業、理事の伊東祥次はプロダクトデザイン業と、それぞれ異なるジャンルと個性を持つ3人が運営に携わる。"多様性” を掲げ、横浜のあるべき姿の発信に意欲を見せる。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

横浜を拠点に活躍するNDC Graphics(デザイナー:中川憲造)が手掛けたロゴは、YCCが位置するY字の交差点=出会いや交流をイメージしている。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

 1階ホール。Café Omnibus(カフェ オムニバス)
Omnibusとはラテン語の「全ての人のために」が語源の、英語で乗合馬車の意味。
街の広場のようにアートやデザインを知らない人も気軽に入れるカフェとして利用してもらい、YCCの知名度アップや、閉鎖的な建物のイメージを変えていく。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

窓が高く外からのアイコンタクトが無い空間であることから、座席に段差を設けてある。店内の家具や什器は可動式だ。
ホール内に点在するフードカートは5組のデザイナーや建築家が手掛け、市民参加型DIYワークショップにより制作した。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

カートデザインを担当した面々。
 

左よりトラフ建築設計事務所、B6studio、noiz、オンデザイン、POINT。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

〈ウェルカムカート〉 B6studio

Photo by Neoplus Sixten Inc.

〈サラダバーカート〉 トラフ建築設計事務所

Photo by Neoplus Sixten Inc.

〈ウォームミールカート〉 noiz

Photo by Neoplus Sixten Inc.

奇妙な脚は3階のファブラボと協働で作ったそうだ。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

〈シャルキュトリーカート〉 オンデザイン

Photo by Neoplus Sixten Inc.

〈ドリンクカート〉 POINT

Photo by Neoplus Sixten Inc.

2階 Coworking Space Canvas(コワーキングスペース キャンバス)
クリエイター、起業家、さまざまな創造的な活動を行う市民などに開かれた会員制のシェア・オフィス。
働くことをアップデートしていく場所として、ユーザー自らが席周りの仕様を変更したり、座布団や椅子の柄変えなどを上階のファブラボで試作するなど、働く環境に対する実験的取組みを行っていく。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

自由な席で働けるフリーアドレス型スペース

Photo by Neoplus Sixten Inc.

プロジェクトルームは、複数の人がグループで活用するブース型スペース

Photo by Neoplus Sixten Inc.

3F FabLab β Bashamichi(ファブラボ・ベータ・馬車道)
ものづくりを通して地域コミュニティーの輪を広げるきっかけをつくる場として機能する。
揃えられた機材は3Dプリンターやレーザーカッターの他、家庭用ミシン、業務用刺しゅうミシン、昇華プリンター等、デジタル加工の中でも親子の参加を想定した "やわらかい素材" に注力していく。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

昇華プリンターで制作していたのはソフトなYCCバッジ。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

3階展示。〈クリエイティブ市民のための6つの手引き〉 NOSIGNER

Photo by Neoplus Sixten Inc.

訪れた人が「6つの手引き」を見て感じたことや都市に対して思うことを、ポジティブな意見を青で、ネガティブな意見を赤で書き込んでいく参加型インスタレーション。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

赤いメガネをかけるとポジティブな意見が、青いメガネをかけるとネガティブな意見が浮かび上がる仕組みだ。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

すっかり横浜のデザイナーというイメージが定着したNOSIGNER。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

予定通りであれば、2020年同じ北仲通南地区に横浜市庁舎が移転してくる。YCCが今後重要なハブとしての役割を担う場所になっていくことは間違いない。

【YCC ヨコハマ創造都市センター】
場所:横浜市中区本町6-50-1
詳細:http://yokohamacc.org

このカテゴリ内の他の記事