納谷建築設計+リビタによる「井の頭の家」

Neoplus Sixten Inc.
7. 8月 2015
Photo by Neoplus Sixten Inc.

敷地面積198m2、建築面積82m2、延床面積147m2。RC造+木造2階建て。
敷地は玉川上水の緑道に面する風光明媚な場所。
(販売価格1億1800万円。7月31日現在)

Photo by Neoplus Sixten Inc.

築30年の住宅をリビタが取得、リノベーション計画を納谷建築事務所に依頼した。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

 細長いアプローチのある旗竿敷地。ハナミズキをくぐると大きな庇を設けたポーチが現れる。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

玄関扉を開けるとゆったりとした玄関ホールはモルタル仕上げ。どの辺りで靴を脱ぐかは住み手に任せ、土間空間として半屋外的に使える雰囲気だ。左はトイレで、内側にもう一枚戸がある。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

土間を抜けると明るい空間が視界に入ってくる。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

中に入ると、吹き抜けを中心に階段を据え、上・前・左右と立体的に空間が広がっている。
既存では吹き抜け空間が中庭のようなサンルームになっていて、その1階部分4面をガラスとアルミサッシュが囲っていた。
1階の躯体は既存のままRC造だ。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

吹き抜けの右側。スタディールームのようなプレイルームのようなスペースの左右に、ガラス引戸で仕切られる個室のような空間がある。"のような" というのは、住み手が誰になるか分からないこの住宅では、特に “寝室” や “リビング” といった固有の名称を持たず、住み手によって自由に使ってもらえるように計画されている。

Photo by Neoplus Sixten Inc.
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吹き抜けに面した開口は全てガラス引戸。開けても閉めても大きなひとつの空間になる。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

2階へ。この吹き抜けがサンルームだった既存では、家の中心に在りながらひとの動きを遮るような存在であった。リノベにより階段をここに移し、動線の中心として生まれ変わった。

Photo by Neoplus Sixten Inc.
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2階へ上がり振り返る。ガラスを支えるスチールサッシュはきれいに補修した。またペアガラスに入れ替えると重量が増えるため、シングルガラスの外側にポリカで2重構造にした。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

2階は梁や柱を金物補強すると共に、構造用合板で耐力壁を設けることで強度を上げた。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

奥は水回り。右に覗くハシゴからはロフトへ通じる。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

水回りは、広い! ここも単に顔を洗ったり、用を足したりだけの用途に縛られないようにしたそうで、「ソファを置いて本を読んだりするのに使っても面白いですよね。」と納谷新さん。

Photo by Neoplus Sixten Inc.
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浴室を出た向かいはキッチン。

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こちら側は合板に半透明の白が塗装され柔らかい雰囲気に。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

キッチン側はいわゆるLDKとして活用出来そうだ。
 

天井は既存では左から右への片流れだったが、この広い空間を何となくゾーニングするように、手前から平、切妻、片流れと屋根形状で差を付けた。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

奥の片流れエリアには間接照明を設え、照明が当たる部分には塗装をせずオレンジ色の明かりが強調されるようにし、シーンの切り替えを楽しめるようにした。
 

右からはバルコニーへ出られる。

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バルコニーの手摺は既存では透過性の無い壁になっていたので、視線や空気の抜けも悪く、落ち葉も溜まりやすい状態だった。

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緑道から。三角のバルコニー部分は増築した。
 

夏場のきつい西日は木々が優しく遮ってくれる。

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納谷新さん。「初めこの建物を訪れた際、大きなサンルームがあるにもかかわらず何故か薄暗い印象でした。また個性も強く住み手を選ぶような設計の建物でしたので、マイナスの作業を積み重ねてニュートラルな状態にし、どなたが住み手になっても気持ちいいと思ってもらえるようにしました。そして、この周辺環境による住宅地と別荘地との中間的な雰囲気も大切にしました。」

築30年の住宅をリビタが取得、リノベーション計画を納谷建築事務所に依頼した。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

 細長いアプローチのある旗竿敷地。ハナミズキをくぐると大きな庇を設けたポーチが現れる。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

玄関扉を開けるとゆったりとした玄関ホールはモルタル仕上げ。どの辺りで靴を脱ぐかは住み手に任せ、土間空間として半屋外的に使える雰囲気だ。左はトイレで、内側にもう一枚戸がある。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

土間を抜けると明るい空間が視界に入ってくる。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

中に入ると、吹き抜けを中心に階段を据え、上・前・左右と立体的に空間が広がっている。
既存では吹き抜け空間が中庭のようなサンルームになっていて、その1階部分4面をガラスとアルミサッシュが囲っていた。
1階の躯体は既存のままRC造だ。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

吹き抜けの右側。スタディールームのようなプレイルームのようなスペースの左右に、ガラス引戸で仕切られる個室のような空間がある。"のような" というのは、住み手が誰になるか分からないこの住宅では、特に “寝室” や “リビング” といった固有の名称を持たず、住み手によって自由に使ってもらえるように計画されている。

Photo by Neoplus Sixten Inc.
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吹き抜けに面した開口は全てガラス引戸。開けても閉めても大きなひとつの空間になる。

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2階へ。この吹き抜けがサンルームだった既存では、家の中心に在りながらひとの動きを遮るような存在であった。リノベにより階段をここに移し、動線の中心として生まれ変わった。

Photo by Neoplus Sixten Inc.
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2階へ上がり振り返る。ガラスを支えるスチールサッシュはきれいに補修した。またペアガラスに入れ替えると重量が増えるため、シングルガラスの外側にポリカで2重構造にした。

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2階は梁や柱を金物補強すると共に、構造用合板で耐力壁を設けることで強度を上げた。

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奥は水回り。右に覗くハシゴからはロフトへ通じる。

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水回りは、広い! ここも単に顔を洗ったり、用を足したりだけの用途に縛られないようにしたそうで、「ソファを置いて本を読んだりするのに使っても面白いですよね。」と納谷新さん。

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浴室を出た向かいはキッチン。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

こちら側は合板に半透明の白が塗装され柔らかい雰囲気に。

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キッチン側はいわゆるLDKとして活用出来そうだ。
 

天井は既存では左から右への片流れだったが、この広い空間を何となくゾーニングするように、手前から平、切妻、片流れと屋根形状で差を付けた。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

奥の片流れエリアには間接照明を設え、照明が当たる部分には塗装をせずオレンジ色の明かりが強調されるようにし、シーンの切り替えを楽しめるようにした。
 

右からはバルコニーへ出られる。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

バルコニーの手摺は既存では透過性の無い壁になっていたので、視線や空気の抜けも悪く、落ち葉も溜まりやすい状態だった。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

緑道から。三角のバルコニー部分は増築した。
 

夏場のきつい西日は木々が優しく遮ってくれる。

Photo by Neoplus Sixten Inc.

納谷新さん。「初めこの建物を訪れた際、大きなサンルームがあるにもかかわらず何故か薄暗い印象でした。また個性も強く住み手を選ぶような設計の建物でしたので、マイナスの作業を積み重ねてニュートラルな状態にし、どなたが住み手になっても気持ちいいと思ってもらえるようにしました。そして、この周辺環境による住宅地と別荘地との中間的な雰囲気も大切にしました。」

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